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口の中が乾く・ネバネバする原因は?唾液が減るサインと対策

口の中が乾く

口の中がネバネバ・乾く…それ、唾液が減っているサインかもしれません

 

「最近、口の中が乾く」「朝起きるとネバネバする」「話しているとすぐ口が渇く」。こうした症状を「年のせい」「体質だから」と放っておいていませんか。

実はお口の乾きは、むし歯や歯周病、口臭を悪化させる原因にもなります。見過ごされやすいけれど大切な、唾液のお話です。

 

唾液は「お口のバリア」です

 

唾液は、1日に約1~1.5リットルつくられています。ただの水分ではなく、次のような働きでお口を守っています。

 

・洗い流す効果:食べかすや細菌を、常に少しずつ洗い流しています。

 

・酸を中和する効果:食事のたびにお口の中は酸性に傾きますが、唾液がそれを元に戻し、むし歯になりにくくします。

 

・歯を修復する効果:酸で溶けかけた歯の表面を、もとに戻す手助けをします(再石灰化)。

 

・細菌の増殖を抑える効果:唾液に含まれる成分が、細菌の増えすぎを防ぎます。

 

・粘膜を守る効果:お口の粘膜を潤し、話す・食べる・飲み込むことを助けます。

 

唾液が減ると、これらの働きが弱まり、むし歯・歯周病・口臭・口内炎などが起こりやすくなります。

 

なぜ口が乾くの?主な原因

 

・薬の副作用:血圧の薬、アレルギーの薬、睡眠や気分に関する薬など、多くの薬で唾液が減ることがあります。複数の薬を飲んでいる方は、特に影響が出やすくなります。

 

・加齢や噛む回数の減少:よく噛むことは唾液をつくる腺(唾液腺)への刺激になります。やわらかい食事が中心になると、唾液の量が減りやすくなります。

 

・口呼吸の習慣:鼻づまりや、口が閉じにくい癖、いびきなどが関係します。口から息をすると、お口の中の水分がどんどん奪われます。

 

・水分不足・お酒・カフェイン:体の水分が足りないと、唾液も減ります。

 

・ストレスや緊張:緊張すると口が渇くのは、多くの方が経験されているかと思います。

 

・全身の病気:糖尿病などが背景にあることもあります。

 

※なお、お薬が原因と思われる場合でも、自己判断で飲むのをやめないでください。まずはかかりつけの医師にご相談ください。

 

放っておくとどうなる?

 

唾液の量が減った状態が続くと、お口の中には次のような変化が起こりやすくなります。

まず、むし歯です。特に、歯ぐきが下がって露出した歯の根元は、もともとむし歯になりやすい部分ですが、唾液が少ないとさらに進みやすくなります。次に、歯周病や口臭です。細菌が増えやすくなり、お口のネバつきやニオイの原因になります。

そのほか、舌や粘膜がヒリヒリする、入れ歯がこすれて痛い、味がわかりにくくなるといった症状が出ることもあります。食事の楽しみが減ってしまうことも、見逃せない影響のひとつです。

 

こんなサインは要注意

 

・口の中のネバつき:お口の中がネバネバする、パサパサした食べ物が飲み込みにくい。

 

・舌の違和感:舌がヒリヒリする、舌の表面が白っぽい。

 

・気になる口臭:以前に比べて口臭が気になるようになった。

 

・入れ歯のトラブル:入れ歯が当たって痛い、急に合わなくなった。

 

・むし歯の急増:歯の根元(境目)にむし歯が増えた。

 

・味覚の変化:食べ物の味がわかりにくくなった。

 

自分でできる対策

 

・こまめな水分補給:一度に大量ではなく、少しずつ口を潤すように飲みます。

 

・ひと口ずつしっかり噛む:しっかり噛むことが、唾液を出すいちばん自然で効果的な方法です。

 

・唾液腺のマッサージ:耳の前(耳下腺)やあごの下(顎下腺・舌下腺)を、指の腹でやさしく押します。

 

・鼻呼吸を意識する:就寝時は口呼吸を防ぐためにマスクを着用したり、寝室を加湿したりするのも有効です。

 

・保湿ジェルやスプレーの活用:お口が乾きやすい就寝前などの時間帯に取り入れてみてください。

 

・洗口液の見直し:アルコールを含む製品は、人によって乾燥を強く感じることがあります。ノンアルコールのものを選んでみましょう。

 

マッサージ

歯科医院でできること

 

ガムを噛んで唾液の量を調べる検査やお口の状態の確認を行い、原因を探ります。そのうえで、プロによるクリーニング、フッ素の塗布、保湿ケアのご案内など、お口の状態に合わせた対策をご提案します。検査や処置の内容によって、保険診療で行えるものと自費になるものがあります。ご自宅でのケアについても、歯みがき粉や洗口液の選び方、使い方を具体的にお伝えします。

 

また、ドライマウスは一度で治る特効薬があるわけではなく、原因に合わせて少しずつ整えていくことが大切です。全身の病気や薬が関係していそうな場合は、医科の受診をおすすめすることもあります。

 

こんな方は一度ご相談ください

 

次のような状態が続いている場合は、単なる一時的な乾きではない可能性があります。

 

・乾きが1か月以上続いている

・飲み物がないと食事がしにくい

・夜中に口の乾きで何度も目が覚める

・最近、むし歯や歯ぐきの腫れが急に増えた

 

「歯医者に行くほどのことではないかも」と遠慮される方も多いのですが、こうしたお悩みこそ、歯科医院でご相談いただきたい内容です。

 

まとめ

 

お口の乾きは、我慢するものではなく、適切に対策できる症状です。むし歯や口臭が増えたと感じたら、唾液の量が関係しているかもしれません。唾液の状態を知ることは、これからむし歯や歯周病を防いでいくうえでも大切な一歩になります。

 

神戸・三宮の北野坂鳥居歯科医院では、お一人おひとりのお口の環境に合わせたドライマウス対策やセルフケアのアドバイスを行っています。気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

監修者  鳥居 秀平  医療法人社団 悠和会 北野坂鳥居歯科医院/理事長

監修者  鳥居 秀平  医療法人社団 悠和会 北野坂鳥居歯科医院/理事長

「医は仁術」の理念に基づき、患者様の気持ちに寄り添い、誠実で愛情ある治療を行うことを大切にしています。当院では、患者様の不安や希望を伺い、その方に適した治療を提供することを重視しています。オペ室や歯科用CT、マイクロスコープなどの設備を整え、安全で信頼できる治療環境を整えており、スタッフ一同、患者様の大切な歯を守るために努めております。

略歴
1994年 日本大学松戸歯学部卒業
1996年 英国マンチェスター大学研究在籍
1998年 国立大学 東京医科歯科大学大学 歯学部 文部教官
1998年 東京医科歯科大学付属歯科衛生士学校 講師
1999年 国立大学法人 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 顎顔面機能再建学系専攻 文部科学教官
2001年 北野坂鳥居歯科 開業

所属
日本口腔インプラント学会 専門医、指導医
アジア口腔インプラント学会 認定医